苦戦したシーズンとなった要因
ぱいん
今年のレイソルは難しいシーズンだったにゃ
きなちゃん
ちょっとスタイルを確立するのが遅れたな
ぱいん
なんで遅れちゃったのかにゃ?
きなちゃん
色々要因があるけど、以下3つと考えるぜ
スタイル確立が遅れてしまった要因3つ
①若手を急成長させたい方針
②新加入選手が多い
③ネルシーニョの選手間競争が行き過ぎた
①②③から、試合ごとの選手の入れ替えが活発過ぎて、何を積み上げているのかが明確ではなかった
ぱいん
でも、色々な選手が出ても強いチームはあるにゃ
きなちゃん
それはチーム指針がはっきりしているからこそ、部分を変えられるんだよ
クロ
川崎Fなんてまさにそうだな
①若手を急成長させたい
ぱいん
具体的にはどういうことにゃ?
きなちゃん
古賀や細谷みたいな成長を期待して、チーム戦術が成熟していない段階から若手を頻繁に出してたな
ぱいん
たしかに、GK佐々木選手、DF田中隼選手・土屋選手・岩下選手、MF落合選手・加藤選手、FW真家選手・田中桜選手、たくさんみたにゃ
きなちゃん
成長はもちろんしてほしいけど、スタイルが成熟していない間に放り込まれても、迷っちゃうんと思うんだよ
②主力級の新加入選手が多かった
きなちゃん
高嶺・片山・山田康とか、ポテンシャルが高い選手が入ってくれたよな
ぱいん
大活躍だったニャ
きなちゃん
けど、7月くらいまで、役割期待を示しきれなくて、連動できてなかった気がするんだよな
ぱいん
たしかに、井原監督になって少しして中断して以降から、やりたいことが見えたにゃ
きなちゃん
役割期待を与えるには、少し指針を示してそれに合うような選手を起用する必要があるんだけどな
ぱいん
ネルシーニョ監督の指針が少し読めなかったかもニャ
③ネルシーニョの選手間競争が行き過ぎた
ぱいん
競争して調子のいい選手を出す方針は間違ってないんじゃないかニャ?
きなちゃん
うむ。ただ、調子よくてもどう貢献していいか分からないとバラツキのあるサッカーになるリスクもあるよな
クロ
最初らへんは、毎試合ちぐはぐだったな
「たられば」ながら、松猫サークルとしては、下記のようにチームビルディングをしたほうがよかったと考えます
①若手の急成長は夏以降に期待をして徐々にならしていく
②新加入選手含めてある程度ベストメンバーを夏までは固定する
③ネルの競争主義の手前にチームの軸を定義していく
結果論ではあるけれども。
ぱいん
じゃあ、チームの方向性はネルシーニョがいなくなってどう変わったにゃ?
井原監督が通したチームの軸
目まぐるしい選手の入れ替えや戦い方の指針がなかったという課題に対して、
井原監督がソリューションをもたらしたと松猫サークルでは考えています。
特に、限られた中断時間のなかで、井原監督が強みとする守備の整備を選手・チーム間に落とし込めました。
また、守備統率に長けた犬飼選手も加入して井原守備の浸透を加速させることができました。
きなちゃん
井原監督は、限られた中断期間でチームに1つの軸を示したぜ
ぱいん
それはなにかにゃ?
きなちゃん
まずは、きちんと守備を起点にしていこうということだ
ぱいん
6/3の札幌戦は4-5、横浜FM戦は3-4だったからにゃ、守備に絶望感があったにゃ
クロ
あの殴り合いは楽しかったけど、ガバガバ守備だったな
きなちゃん
ただ、井原監督は6/10-24と、7/16-8/6の中断時期に守備を整備して結果を出してるぜ
柏レイソルオフィシャルサイトから拝借: https://www.reysol.co.jp/game/results/
ぱいん
すごい!6/24~9/17は、ほとんど0か1失点ニャ
きなちゃん
G大阪にはやられたけど、かなり安定したな
ぱいん
そしたら、「守備をしっかりしよう」が指針だったのかにゃ
きなちゃん
ざっくりはそうだけど、以下のように考えているぜ
井原監督になってからのサッカー
①最終ラインとボランチの守備が改善
②前線からの守備も整理され、細谷と山田康が相手のビルドアップの歯車を狂わす
③①②の結果、前線でボールを早く奪って攻めにつなげられた
④山田雄復帰・ジエゴ復帰というサイドの強力なカードも加わる
⑤ベースとして、前線からの守備で相手の攻撃をハメて、クイックに攻撃
or 時間をかけてサイドから攻撃
というサッカーができた
ぱいん
たしかに
きなちゃん
こうやって、ある程度のスタイルが見えてくると、選手が自分がどう貢献しようか分かって強みを発揮しやすいんだ
ぱいん
?? どういうことにゃ?
きなちゃん
例えば、天皇杯。
FWの守備としてはチェイシングと相手ボランチをケアするのが役割期待になる。だから、山本桜が経験不測ながら出場しても役割をまっとうできたんだよ
クロ
個が強くても、フロートとドウグラスはイマイチ理解しきれてなかったからな
ぱいん
にゃるほど
きなちゃん
何か指針を作る→やってエッセンスを抽出する→再現性の高いチームらしさを作る→そこに選手の特徴を混ぜていく
これを監督やクラブが狙ってやることが大切だと思うぜ
ぱいん
面白いニャ。天皇杯決勝はスタイルが発揮されたということかにゃ
きなちゃん
他にも、小屋松とか、よーく細谷と山田康のポジションみて、限定された川崎のビルドアップのパスを拾って、得意のドリブルでショートカウンターしまくってたぜ
ぱいん
たしかに、大活躍だったニャ
クロ
(天皇杯はあの流れで前半に1-2点取れてればなあ)
きなちゃん
今年の集大成みたいな天皇杯だったな
来年に向けての残課題(一部)
ぱいん
今年のスタイルで来年こそ優勝ニャ
きなちゃん
うむ、ただ個人的には上積みを望むぜ
ぱいん
え?
きなちゃん
時間なかったから、井原監督は守備整備優先したけど、リアクションサッカーだけのチームはもったいないな
ぱいん
それはそれで1つのやりかたにゃ
きなちゃん
けど、山田康・山田雄・サヴィオ・仙頭など、テクニカルな選手がいるから活かしてほしいんだよな
ぱいん
そういわれればそうにゃ
でも、どうすればいいのかにゃ
きなちゃん
まず、課題を整理しよう
今後の残課題
・守備で奪った時の切り替えから生まれる時間的なギャップを用いて、相手の守備が整っていないうちに攻めきるという現状のスタイルはみえた(収穫)
・ただ、落ち着いた際の攻撃時にどのようなスタイルで取り組むかの形が見えない(課題)
・これは、「できない」ではない。時間の制約上、今シーズンは間に合わなかった
・攻め方として、どのような指針をベースにして、補強とキャンプに取り組んでいくか?(キークエスチョン)
きなちゃん
個人的には、サヴィオ・山田康などの前線テクニシャンの今の仕事の一部をはがして、ゴールに直結できる仕事に注力できるようにすればいいと考えるぜ
ぱいん
どんな仕事をしているにゃ?
きなちゃん
うむ。攻撃の起点としてもボール収めてがんばってるんだよな
ぱいん
大事にゃ!継続してほしいにゃ!
きなちゃん
彼らが器用で色々できるけど、フィニッシュやアシストにもっと注力してほしいんだよな
ぱいん
なるほど、そのためには何が必要ニャ?
きなちゃん
彼らのほかに、時間や流れを作るに特化したフォワードの選手が欲しいな
潤滑油もしくはタメを作れるフォワードの選手が欲しい(クリック詳細)
・細谷・武藤・フロートなど、ラインブレイカータイプに加え、パスを潤滑に回すリンクフォワードタイプか、タメがでできるポストプレイヤー or ターゲットマンタイプが欲しい
・ここらへんの選手は、日本だと希少だけれども、チャレンジしてほしい
・神戸の大迫、その他でいうと、ジュビロ小川航・湘南山﨑・大分オナイウなどだが、それに限らず
・レイソルの歴代でいうと、ディエゴ・オリヴェイラのようなタイプも可
・細谷もポテンシャルでいうと全然できそうであるが、やはり点を取る仕事に注力してほしいと考えている
ぱいん
にゃるほど
きなちゃん
ただ、そのフォワードまで流すためには、もう少し必要なことがあるな
クロ
主体的にビルドアップできる仕組みってことだな
きなちゃん
そう。だから、ゲームメーカータイプのボランチも欲しいな
ゲームメーカータイプのボランチが欲しい(クリック詳細)
まずは、歴代レイソルボランチでタイプを分類
(A)試合を作れるテクニシャン:茨田・手塚など
(B)テクニック寄りながらいろいろできる:仙頭・中村慶など
(C)対人寄りながらいろいろできる:高嶺・椎橋・ドッジ・大谷・三原・仲間・小泉など
(D)ハードプレス寄り:戸嶋・ヒシャルジソン・細貝・小林祐・栗澤など
主張としては、(A)を補強しよう。
「いやいや球際弱い人は井原サッカーできないでしょ?」という人もいるだろう
けど、ここはオプションとして采配の幅を広げようという意味。
たとえば、川崎F・新潟・鳥栖などのポゼッション向けには、(C) or (D)タイプでショートカウンター主体のサッカーをできる選手を起用。
一方、湘南・広島などのショートカウンター向けで少し持たしてくれるならば、(A) or (B)で試合を作れる選手を起用。
ここらへんができる人は、大抵プレースキッカーもできるから、課題のセットプレイの得点力向上にも。
ぱいん
にゃるほど
きなちゃん
前線選手のポテンシャル(テクニック・ドリブル・得点力)を活かすために、低い位置からゲームを組み立てられる選手も入れたほうがいいと考えているぜ
みなさんはどう考えますか?
きなちゃん
とまあ、今日は色々筆者の思いをつづってきたぜ
ぱいん
みんなは、今年のレイソルをどう振り返るにゃ?
きなちゃん
そして、来年に向けてどうあってほしいと考えているのかな?
ぱいん
オフシーズンやキャンプの動向も目が離せないニャ
きなちゃん
うむ、楽しくやっていこう!
クロ
今日はここまで
ぱいん
おっしまい!
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