松ぼっくりで工作をするために松ぼっくりを収集したい人 向けの記事です
保育士・幼稚園の先生・ハンドメイド作家・親御さんなど を想定
記事難易度:★★☆☆☆(2/5)
当たり外れが大きい、落ちている松ぼっくり
ぱいん
今日は、落ちている松ぼっくりのうち、どのようなのを拾えばいいかを解説するにゃ
きなちゃん
どれでもいいんじゃないの?
ぱいん
とんでもないにゃ!
きなちゃん
そうなの?
ぱいん
たとえば、拾う松ぼっくりを間違えると、すぐに壊れてしまうといった問題が起こりがちなのにゃ!
きなちゃん
たしかに、今までもボロボロになったのがいくつかあるな
ぱいん
今回の記事を読めば、拾うときに、どんな松ぼっくりが望ましいかをきっちり理解できるにゃ
きなちゃん
ふむ、とっても大事なことだな、先生お願いします!
選び方①:明るい茶色の松ぼっくりを選ぶ
ぱいん
まず、この写真を見比べてほしいにゃ
きなちゃん
うむ、色が全然違うな
ぱいん
結論からいうと、左の茶色の松ぼっくりが丈夫な確率がとても高いにゃ
きなちゃん
え、そうなの?
ぱいん
しっかりしているから、ボロボロ落ちないし、とってもカタいにゃ
きなちゃん
なんでそんな差が生まれるのかな?
ぱいん
松ぼっくりとして若いから、にゃ
きなちゃん
たしかに、若々しい感じはするもんな
ぱいん
詳細はこちらに書いておくから、興味がある人は読んでにゃ
松ぼっくりの成熟度による色の変化について詳細を説明します。松ぼっくりは松の木の生殖器官の一部であり、その成熟過程は以下のように進行します。
- 若い松ぼっくり: 松ぼっくりが最初に形成されるとき、それは通常小さく、柔らかく、明るい緑色か茶色をしています。この時期の松ぼっくりは未熟で、種子は発達していません。
- 成長と発達: 時間が経つにつれ、松ぼっくりは大きくなり、硬化し始めます。この段階で、松ぼっくりの色は徐々に暗くなり、茶色が濃くなります。この時期、内部の種子が成熟し始めます。
- 成熟期: 完全に成熟した松ぼっくりは、硬く、しっかりとした構造を持ち、深い茶色またはくすんだ黒色をしていることが多いです。成熟した松ぼっくりは、内部の種子が完全に発達し、環境に放出される準備ができています。
- 種子の放出: 松ぼっくりが完全に乾燥すると、鱗片が開き、内部の種子が散布されます。この過程では、さらに色が変化することがあります。
この色の変化は、松ぼっくりが成熟し、その生殖的な機能を果たす準備ができていることを示しています。松ぼっくりの具体的な色は、種類や環境条件によって異なることがありますが、一般的には若い段階では明るい色、成熟した段階で暗い色を示すことが多いです。
選び方②:カサに欠損がないものを選ぶ
ぱいん
今度は、この写真を見比べてほしいにゃ
きなちゃん
右はもうてっぺんがないな
ぱいん
欠損した松ぼっくりが欲しい時以外は不要だにゃ
きなちゃん
これはわかりやすいな、左を拾おう
ぱいん
そのとおりにゃ
きなちゃん
これはどうして欠損しちゃったんだろう
ぱいん
いろいろな要因があるけど、主にはこんな感じかにゃ
落ちている松ぼっくりの鱗片(カサ)がはがれている現象には、いくつかの可能性が考えられます。
- 成熟と種子の放出: 松ぼっくりは成熟すると、鱗片が開いて内部の種子を放出します。地面に落ちた後も、乾燥などの自然の過程を通じて鱗片が開き、種子が散布されることがあります。これは松ぼっくりの自然な生活サイクルの一部です。
- 天候や季節変化による影響: 激しい風や雨、または季節の変化による温度や湿度の変化は、松ぼっくりの鱗片に影響を与えることがあります。特に乾燥した環境では、松ぼっくりはさらに開きやすくなることがあります。
- 動物による干渉: 鳥やリスなどの動物が松ぼっくりを食べ物として利用したり、巣作りの材料として使うことがあります。これらの動物が松ぼっくりを探索する過程で、鱗片がはがれることがあります。
- 老化と劣化: 地面に長期間放置された松ぼっくりは、自然に老化して劣化します。時間が経つにつれ、鱗片が脆くなり、容易にはがれるようになります。
選び方③:お尻の部分が欠損していないもの
ぱいん
今度は、これを見てほしいにゃ
きなちゃん
あれ?右がもうお尻がごっそりない
ぱいん
言われてみると気づくけど、実は拾っているときには気づきにくいので注意にゃ
選び方④:松ヤニに注意
ぱいん
次はこれにゃ
きなちゃん
ん?右の白いのはなんだろう?
ぱいん
実は分かってないのだけど、結構見かけるから「松ヤニ」に何かついたんだと思うニャ
きなちゃん
ほう、松ヤニだとして何がダメなんだ?
ぱいん
松ヤニ自体は色々なことに使われているけど、アートだと掃除が大変ってことだにゃ
きなちゃん
たしかにそうだ、なるべく避けよう
ぱいん
本筋じゃないけど、松ヤニの有用性については、下記にまとめておくにゃ
松ヤニは、松の木から得られる天然樹脂の一種で、以下のような特徴と用途を持っています。
特徴
- 起源: 松ヤニは、松の木が傷ついた時に分泌される樹液です。これは、傷口を保護し、病原体や害虫の侵入を防ぐ自然な防御機構です。
- 外観: 新鮮な松ヤニは粘性があり、透明またはやや黄色がかっています。時間が経つにつれて硬化し、色が濃くなることがあります。
- 成分: 主にテルペン類を含み、これが松ヤニの特有の香りの源です。また、樹脂酸、アルコール類、ケトン類なども含まれています。
用途
- 伝統的な用途: 歴史的に、松ヤニは接着剤、防水材、塗料の成分、ろうそくの原料として使用されてきました。
- 医療用途: 抗炎症作用や抗菌作用があるとされ、民間療法では傷の治療や肌の問題に利用されることがあります。
- 楽器製造: 弦楽器の弓に使われるロジンは、松ヤニが精製されたものです。弓の毛に適度な摩擦を与え、音を出しやすくします。
- 香料として: その独特の香りから、香水や芳香剤の成分として利用されることもあります。
- 工芸品: 松ヤニを使ってアート作品や工芸品を作る文化もあります。透明感のある質感を活かした作品作りに用いられます。
松ヤニは自然由来の素材であり、多岐にわたる用途で利用されていることがわかります。ただし、使用する際は、アレルギー反応や肌への刺激などの可能性もあるため、注意が必要です。
選び方⑤:用途ごとに大きさに気を付ける
ぱいん
制作予定によって、拾うべき松ぼっくりが異なるにゃ
きなちゃん
ん?なんで?
ぱいん
たとえば、ボトル詰めをするときには、濡らしてカサが閉じて入るかどうかに気を付けるにゃ
きなちゃん
たしかに、カサが閉じているといっても、あまりに大きいと入らないよな
ぱいん
逆に、松ぼっくりツリーをつくるときは、大きいほうが子供がよろこぶにゃ
きなちゃん
たくさんビーズを乗せられるしな
ぱいん
あとは、玄関飾りやリースを作るときは大きさを大体均等にすると作りやすいニャ
きなちゃん
うむ、たしかに
まとめ
総括して、明るい色で、欠損がなくて、松ヤニがついていないかをチェックして、作りたいものを考慮して拾いましょう
きなちゃん
拾ったあとの消毒・殺菌も忘れずに!
ぱいん
おっしまい!
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